もり いっこう

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田舎暮らしのお裾分け

私が中国山地に土地を求め探し歩いていたころは、まだインターネットもなく、ましてや今のように田舎暮らしがトレンドではなかった。だから「おいしい水が飲めて、山の中に木や土を材料にして、身の回りのモノを作る工房を建てたい」と、どんなに一生懸命、説明をしても、どこからかやって来た、地に足のついていない、変わり者の戯言にしか聞こえなかったことでしょう。

実際に中国山地に住むようになって十年以上が過ぎました。ただし十年住めたからと言って、私の夢がすべて叶ったわけではありません。

とは言え、水は地下の岩盤から懇々と沸いている岩清水を毎日飲んでいます。その余った水は我が家から流れ出し、やがては日本海まで続いている――なんという贅沢でしょう。部屋の窓からは青葉から秋の紅葉まで四季折々、色を変えていく山々が見え、冬は真っ白い雪景色となります――なんという贅沢でしょう。しかも鳥のさえずりや虫の鳴き声がBGMとして聞こえます。夏の夜は天然クーラーで十分涼しく、秋の夜は満天の星が降りそそぐ――なんという贅沢でしょう。野菜は近所の皆さんからたくさんのお裾分けをいただきます。もちろん無農薬――なんという贅沢でしょう。これ以上の贅沢をすると、きっと罰が当たる。だから工房を建てる夢は先送りしています。

写真:夏景色

写真:秋景色

写真:冬景色

写真:たき火

写真:ペレットストーブ

今では田舎暮らしがトレンドとなり、以前の私のように変人扱いされることもなく、情報もインターネットで簡単に手に入るようになりました。行政も田舎暮らしを後押ししているところも多いです。なのに、いまだに田舎に住むことを「夢」と諦めている人も少なくない。私自身、田舎に住むまでに、たくさんの方々に応援や協力をしていただきました。そこで私の田舎暮らしを何かの形でお裾分けすることができれば、これまでに応援していただいた方々への恩返しになるかも知れない――と思って、NPOやまなみに参加しました。

※お裾分け・・・多くのもらいものや利益を、さらに他の者に分け与えること。

講演経歴

  • ‘02 どうすれば田舎に暮らせるようになるのか ホテルチューリッヒ
  • ‘02 四捨五入で田舎暮らしの夢が叶った! 千代田パークホテル
  • ‘04 リサイクル工作――不用品を使ってものをつくろう! 美土里小学校
  • ‘04 デザイナーが田舎に住むという発想の転換 広島県情報プラザ
  • ‘04 地域づくり研修会 安芸高田市美土里支所
  • ‘04 魅力ある田舎づくりに向けて 西予市歴史文化博物館
  • ‘06 伝えるためのコツ――福祉における広報について 健康福祉センター
  • ‘06 「景観のゴミ」についてのオリエンテーション 広島市環境局中工場

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